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( ∀゚キ)ただ漂う……です
1 名前: ◆I7nIJ7EFj6 [] 投稿日:2011/10/11(火) 08:34:29.94 ID:OAanSrU6O
ガンガンガガン!ガン!

ドラム叩くは嵐のドラマー

おいらが怒れば嵐を呼ぶぜと

昔の歌にはありますが
アッシが叩くなぁドラム缶
お客呼び込みおひねりと
お暇なお時間いただいて
つまらぬお話語り屋稼業

こちらながらの話をば
全てのケリは今月で
つけて去ります消えますからは
あと少しだけのお付き合い
よろしくお願いいたしやす

流れ雲たるながらの話
消えてせつないこともなし
有ってなんたることもなし

そんな話だ

( ∀゚キ)ただ漂う……です


2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 08:36:34.67 ID:OAanSrU6O
第十四話

( ∀゚キ)「いる、ということ」


3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 08:45:09.04 ID:OAanSrU6O
病気の嫁が隠れ住む
帝都に来たりしスカーピン
然りとて足取りつかめずに
ふらり漂う痩せ包丁

しかもに帝都をさ迷えば
昔の古傷痛み出す
脛に傷持つスカンピン

想いはたった一つきり
生い先短い嫁のため
コレしかできぬ、甲斐性なし
護衛のお仕事……でござんす

( ∀゚キ)「……」


4 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 08:54:49.21 ID:OAanSrU6O
ところがどっこい妻たるは
天下御免の大盗賊
かかる賞金一等の
石川、鼠、ルパンとならぶ
捕えるどころか見ることも
無理な相談無理な挑戦
帝都一帯轟いた
天下御免の都村トソン

あてなく漂いスカーピン
ふらふらVIPの橋の上……
でござんす

( ∀゚キ#)「何処にいるんだあああああー」

( ∀゚キ#)「出てこいよおおおおーッ!」

叫んだ所でVIPの橋は
なんにも答えちゃくれません


5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 08:57:55.40 ID:hS0aIfmf0
どうして毎回突然現れるんですか

しえんだしえん


6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 09:02:09.20 ID:OAanSrU6O
「……はい」

( ∀゚キ;)「!?」

ふいに背中に返事あり

ギックリドッキリスカーピン
のっそりゆっくり振り返りゃ
そこに居たのは……

(゚ー゚トソン「お久しぶり、ですね。旦那様」

( ∀゚キ)「ト……トソン……ちゃん」

(゚、゚トソン「もう……仕方ない人ですね。往来で大声出すなんて」

( ∀゚キ)「トソンちゃん……」

(゚ー゚トソン「……はい」


7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 09:09:48.46 ID:OAanSrU6O
( ∀゚キ)「本当に……トソンちゃんだ」

(゚、゚トソン「そうですよ?」

( ∀゚キ;)「いや、まさかあっさり見つかるとは思わなくてよ」

(゚、゚トソン「はい。そこなんですが」

(゚、゚トソン「私は今日は、旦那様の意図を確認に来たのです」

( ∀゚キ)「?」

(゚、゚トソン「私を探して下さる訳……その本当の理由です」

( ∀-キ)「……」

(゚、゚トソン「やはり、私をお仕事相手として探していた……のでしょうか?」


8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 09:17:01.70 ID:OAanSrU6O
( ∀-キ)「……いじめねえでくれや」

(゚、゚トソン「……」

( ∀゚キ)「仕事だから……」

( 、 トソン「そう、ですか……」

( ∀゚キ)「……なんてのは……嘘っぱちでよ」

(゚、゚*トソン「では?」

( ∀゚キ)「やっぱり言わなきゃだめ、か?」

(゚、゚*トソン「はい。だめ……です」

( ∀゚キ)「へへッ、いじめねえでくれって……」


9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 09:25:32.12 ID:OAanSrU6O
(゚ー゚*トソン「言いづらいなら、私が代わりに言いましょうか?」

( ∀゚キ;)「それもな……代わりに言わせるのもちょっと情けねえかな」

(゚、゚トソン「ですか……ちょっと寂しいですね」

( ∀゚キ)「だからよ?」

(゚、゚トソン「?」

( ∀-キ)「言葉じゃ、なくてな」

( ∀-キ)「俺の背中、をよ……」

(゚、゚トソン「はい?」

( ∀-キ)「」


10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 09:33:09.00 ID:OAanSrU6O
( ∀-キ)「ちょっとでいい……からよ?」

(゚、゚*トソン「……」

( ∀-キ)「暖めちゃ、くれめえかい?」

( 、 *トソン「……ぁぃ」

( ∀-キ)^ー^*トソン


ここでアッシの心境を
詠ってみたいと思います

リア充は
渡っちゃならねえ
VIP橋
夏を前にも
空っ風吹く


11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 09:42:21.09 ID:OAanSrU6O
しばらく時が経ちまして

( ∀゚キ)「トソンちゃんからもらった物はよ」

(゚、゚トソン「はい」

( ∀-キ)「すまねえが、ぜーんぶ道中でなくなっちまったよ」

(゚、゚トソン「金貨はわかりますが……天下免罪符や、騙すカス公の剣も、ですか?」

( ∀゚キ)「ああ、ぜーんぶねえ」

(゚、゚;トソン「なんと清々しいばかりの浪費……構いませんけども」

( ∀゚キ)「俺と連れ合うなぁ、金がかかるぜぇ?キシシ」

(゚、゚;トソン「ある意味男らしいというか……」


12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 09:52:20.74 ID:OAanSrU6O
( ∀゚キ)「宵越しの銭は持たねえ!なんてな」

( ∀゚キ)「そんな粋なもんじゃなく、結局は、そろばんが出来ねえからだがよ」

(゚、゚;トソン「これまでかなり不自由されたでしょうね……」

( ∀゚キ)「まあな。こんなバカタレですが」

( ∀゚キ)「今後トモヨロシク。」

(゚ー゚;トソン「剣鬼スカーピンが仲魔になった……みたいな感じ」

(゚、゚トソン「ぶっちゃけ、お金は有り余るほどありますから、困りませんけど」

( ∀゚キ)「迷惑かけるぜ?」


13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 09:53:24.17 ID:DwHuzdv10
いつも変な時間に投下しおってwww
支援


14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 10:01:24.00 ID:OAanSrU6O
(゚、゚トソン「で、旦那様?」

( ∀゚キ)「ん?」

(゚、゚トソン「アナタのお気持ちが分かったので、鬼ごっこはもうおしまいにしますが」

( ∀゚キ*)「なんか、その、ま、いいか……」

(゚、゚トソン「今後はどうしましょうか?」

( ∀゚キ;)「実はなーんにも考えてねぇ」

(-、-;トソン「ですよね……」

( ∀゚キ;)「トソンちゃんに会いたいってだけで、なりふり構わず来ちまったからなぁ」

(゚、゚*トソン「私はそういう良い言葉に弱いから、ごまかされちゃいますが」


15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 10:10:14.15 ID:OAanSrU6O
( ∀゚キ)「トソンちゃんの病気が一番の気掛かりだしよ」

( ∀゚キ)「俺は昔、ここ帝都で、ちとデカイおいたをしたんで、居づれえのもある」

( ∀゚キ)「出来れば帝都を離れて……道中にあった海の近くにひっそりしてえかな」

(゚、゚トソン「海?ああ、確かにありますが、何故?」

( ∀゚キ)「トソンちゃんの病気の為の薬を、そこでクールさんが作ってくれてるからだよ」

(゚、゚トソン「素直クールさんが……薬を……」


16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 10:17:18.86 ID:OAanSrU6O
( 、 トソン「でも……薬……は」

( ∀゚キ)「?どうかしたかい?」

(゚、゚;トソン「い、いえ……それならそうしましょうか」

( ∀゚キ)「じゃあ決まりだ。俺ぁ、昔なじみの野郎に、一言挨拶して来なきゃならんけど」

(゚、゚トソン「ご一緒しても?」

( ∀゚キ)「構わんぜ?」

(゚、゚トソン「ならソチラによったあと、私の家で旅の支度をしましょうか」

( ∀゚キ)「だな」



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