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( ∀゚キ)ただ漂う……です
17 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 10:25:43.66 ID:OAanSrU6O
とって返して裏通り
ネズミ通りの小さな酒場
バーボンハウス「テキーラ」は
開店時間となっておりやす

そこに二人のイチャコラが
ニコニコ入っていきますならば
ショボクレマスターお出迎え

( ∀゚キ)「よー!ショボ公!」

( ∀゚キ)「世話になったが、俺ぁ帝都を出るぜ!」


18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 10:35:07.97 ID:OAanSrU6O
(;´・ω・`)「えっ?まだなんにもお世話してないじゃないか」

(´・ω・`)「ついさっき別れて、まだ二時ばかりだよ?」

( ∀゚キ)「用が済んだ!」

(;´・ω・`)「済んだって……天下御免の都村がそう簡単に見つかる訳が……」

(゚、゚トソン「ご紹介に預かりました……ましたか?都村トソンと申します」

(;´・ω・`)「えっ?君?君が天下御免の都村だって言うのかい?」

(゚、゚トソン「いえーすあいあむ」

(;´・ω・`)「なんと……こんなに可憐なお嬢さんだったとは」

(^、^トソン「可憐だなんて、マスターはお上手ですね」


20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 10:43:23.71 ID:OAanSrU6O
(´・ω・`)「病気なんだって?元気そうに見えるけどな」

(゚ー゚トソン「はい、たまに目眩は起こしますが、今は元気です」

(*´・ω・`)「旦那さんが迎えにきたからかな?」

( ∀゚キ*)「よせよショボ公……」

(^ー^*トソン「はい!」

(*´・ω・`)「ふふ……そうかそうか。何にせよ良かった」

(´・ω・`)「しかしハインド先生……じゃなかった、スカーピンは昔変わらず数奇な運命なんだね」

( ∀゚キ)「まったくでよ……漂う運命なのかね?」


21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 10:53:33.24 ID:OAanSrU6O
(´・ω・`)「では、二人の数奇な運命に乾杯しようか」

(´・ω・`)「じゃあスカーピンはテキーラ。トソンさんには……野菜ジュースがいいね」

( ∀゚キ;)「初手はやっぱりテキーラなのな」

(´・ω・`)「当たり前だろ?ただし病人は除いてね」

(゚、゚トソン「気遣い、有り難うございます」

(´・ω・`)「いやなに。病気が治ったら、次はお酒を飲みにきてよ」

(゚ー゚トソン「はい……」

( ∀゚キ)「ショボ公は、昔俺の弟子でよ」

(゚、゚トソン「痩せ包丁のお弟子さんですか?」

(´・ω・`)「いや、ハインド流活人剣の門下生だったんだ」

( ∀゚キ)「剣はお粗末だったけどな。キシシ」


22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 11:03:17.46 ID:OAanSrU6O
(´・ω・`)「ぶっ生き返すぞ」

( ∀゚キ)「だがよ、ある意味俺の剣の極意に近い男でもあったと思ってる」

(´・ω・`)「それをもっと早く言ってくれよ。そしたら剣を諦めてなかったのに」

( ∀゚キ)「昔っから、気遣いできる男だった」

(*´・ω・`)「そうかな」

( ∀゚キ)「相手の事を理解する事が、俺の剣の極意だからな」

(゚、゚トソン「なるほど」

( ∀゚キ)「ただし、ショボ公は優し過ぎたんだ。剣より酒場の親父が向いてる」

(*´・ω・`)「僕は誉められてる、のかな?あのハインド先生に」


23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 11:04:55.08 ID:Y4sz7QJX0
ブーン系愛してる
支援


24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 11:11:38.29 ID:OAanSrU6O
( ∀゚キ)「キシシ……ダメだねえショボ公。簡単にのせられちゃあ……」

(*´・ω・`)「……あっ!さてはハインド流活人剣、言いくるめだな!」

( ∀゚キ)「そうよ。まだまだ修行が足りねえな!」

(´・ω・`)「ぐう……」

(゚、゚;トソン「なんと……このやり取りは試合になっていたのですか」

(´・ω・`)「まいったね……仕方ない。ドリンクをもう一杯サービスするよ」

( ∀゚キ)「キシシ……ありがとうよ?ショボ公」

(*´・ω・`)「叶わないなあ……」


25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 11:21:55.05 ID:OAanSrU6O
斬らずに切れる刃あり
そいつがハインド活人剣
正しく使えば恐らくは
今夜のように穏やかに
人を生かせる剣でもあります

なのに何故やら外道の剣
不名誉極まる痩せ包丁
歪んだその訳そのむかし


いやさ
昔の話は……いたしやせん
スカーピンの漂うさだめ
ただそれだけを、お伝えし
消え行く覚悟のこのアッシ

ただひたすらに、今だけを
語って終わらんこの話

お付き合いもあと二話と
させて頂くつもりでおりやす


26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 11:29:56.03 ID:OAanSrU6O
ともあれ

ショボクレマスター手を振って
痩せ包丁と大盗賊
去り行く背中を見つめます

仲むつまじき、二人連れ
ショボ公願うは

(´・ω・`)「また、きっと来ておくれよ……二人で」

どうでござんしょう?
他に客などおらぬ店
バーボンハウス「テキーラ」に
皆様がたもおいでして
テキーラ飲んでいかれちゃあ

ショボクレマスターいつだって
お客の来店、お待ちしているそうです


27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 11:40:54.05 ID:OAanSrU6O
(´・ω・`)「人にはいろいろあるね……特にスカーピンを見てそう思うよ」

(´・ω・`)「でも、きっと、大丈夫だよね」

(´・ω・`)「あの二人なら、いろいろあっても大丈夫なはず」

(´・ω・`)「例え全てがわかり合えなくても」

(´・ω・`)「ただ、お互いがそこにいる、というだけでも」

(´・ω・`)「上手くいくはずだよね」

(´・ω・`)「たまには、僕がここにいて、酒場をやっている事も」

(´・ω・`)「思い出して欲しいね」


28 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 11:54:28.79 ID:OAanSrU6O
  _
( ゚∀゚)「……邪魔するぜ?店はやってるよな?」

(;´・ω・`)「あれ?……スカーピン、忘れ物かい?」
  _
( ゚∀゚)「なんだ?俺は一見の客だが?」

(;´・ω・`)「あ、あいやすみません。知り合いに似ていたもので……」
  _
( ゚∀゚)「おかしなマスターだね?」
  _
( ゚∀゚)「俺はジョルジュ長岡。近い将来、剣で天下を取る男だ」

  _
( ゚∀゚)「なんてな!ハッハッハ!」

(;´・ω・`)「……僕は夢でも見ているのか?」

(;´・ω・`)「まさかまた、昔と同じ事が?」
  _
(;゚∀゚)「?何だよ?酒をくれよ」

(;´・ω・`)「あ、はい、只今……」


29 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 12:02:09.95 ID:OAanSrU6O
閑散とした店先に
現れたるは痩せ包丁
スカーピンに瓜二つ
  _
( ゚∀゚)
ジョルジュ長岡と名乗ります

昔に見上げた憧れた
ハインド先生そのものの
姿をしている痩せ包丁
これにはショボ公驚きを
隠せぬ震えのデキャンター
……でごさんす

(;´・ω・`)「どういう……ことなんだ……」
  _
(*゚∀゚)「酒と食い物!早くしてくれよ。いっぱいおっぱい腹一杯!頼むぜ!」


30 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 12:05:48.85 ID:OAanSrU6O
気がつきゃお昼の飯時だ
腹が減ってはなんとやら
今日のところはこのへんで
さようならさせて頂きやす

おっといけねえ忘れちゃならねえ

おひねり頂戴いたしやす

ありがとうごさんす
へい、ありがとうごさんす……


31 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 12:11:19.90 ID:OAanSrU6O
先にお伝えしました通り
残り二回のこの話
スカーピンの行く末を
語って終わりにいたしやす
なので昔の事などは
皆さんお好きに妄想を
されて結構とはいえど

一言だけを申すなら

兵共が夢の跡

とだけをお伝えしておきやす

御免なすって


32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 12:17:10.19 ID:OAanSrU6O
へい、お次のお話でごさんすね?

……そうさな

第十五話
( ∀ キ)「漂なき……」

ってことで、よろしくお願いいたしやすよ?

……ながら話に長らくお時間
有難頂戴、また頂戴!とくら

では!


33 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/11(火) 12:20:41.67 ID:OAanSrU6O
果たして、冷やかし以外に
これを読んでくれている人はいるのだろうか……

という独り言。



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