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( ∀゚キ)ただ只漂い、彷徨うさま……です
25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 12:58:07.86 ID:XTHtIl9hO
そして、4日後


26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 13:07:44.69 ID:XTHtIl9hO
地方領主の城の前

落成式の準備のため、また、城の補修のため
人や物資の出入り激しい昼過ぎに
その男はやって来た

男は、誰もみた事のない旗をふりかざし
大地に突き立て、こう叫んだ

( ∀゚キ)「この旗は俺の旗!」

( ∀゚キ)「俺の領地を示す旗!」

( ∀゚キ)「今からここは、俺の城!」

( ∀゚キ)「全ての人よ!この旗の下に集え!」


27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 13:11:19.99 ID:XTHtIl9hO
騎士見習いかつ門番のセントジョーンズは、男を一瞥すると

(;'e')「……」

(;'e')「……」

(;'e')「あほか」

と言った


28 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 13:20:36.54 ID:XTHtIl9hO
時代錯誤もここまで行けば
豪胆豪勇ここまで行けば
城の門番たらずとも
あっけにとられて口あぐり
覗くぶらぶら喉ちんこ……でござんす

え、前レスは何で啖呵売みたいな語りじゃねえかって?
いろいろあるんでござんすよ

それはともかく置いといて
シラッと白けた口上に
固まる空気は16d
重く白けた空気には
あたりのみんなが金縛り

( ∀゚キ;)「えっ……カッコ良くね?」

(;'e')「いや……カッコ悪い」

( ∀゚キ;)「マジか……」


29 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 13:26:46.40 ID:XTHtIl9hO
( ∀゚キ;)「……あー。えと」

(;'e')「うん……」

( ∀゚キ;)「なんかすまん……」

(;'e')「いや……うん。まあ、気にすんな」

( ∀゚キ;)「あ、あのよ?」

(;'e')「な、なに?」

( ∀゚キ;)「モララーに、伝言頼みたいんだが……」

(;'e')「伝えてやるよ。その代わり、すぐ帰れよ?」


30 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 13:34:01.08 ID:XTHtIl9hO
( ∀゚キ;)「あ、ああ。分かってる」

(;'e')「で?何?」

( ∀゚キ;)「決闘を申し込む……3日後、ここで。と」

(;'e')「この空気で決闘とか……俺なら辛くて言いだせねえわ……」

( ∀゚キ;)「俺の名前はハインド・スタンって伝えてくれ」

(;'e')「うわ名乗ったよ……恥ずかしくねえのかよ」

( ∀゚キ;)「恥ずかしいに決まってるだろJk……」


31 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 13:41:07.51 ID:XTHtIl9hO
(;'e')「……そんなチンドン屋みたいな格好して、恥知らずにも名乗ったお前は」

(;'e')「ある意味勇者だよ……」

( ∀゚キ;)「頼んだぜ……この空気にゃもう、耐えられねえ」

(;'e')「お、おう。お前の勇者ぶりに免じて、きっと伝えておくぜ」

( ∀゚キ;)「あ、ありがとよ」

(;'e')「早く帰ってくれ」

出てきた時とは裏腹に
こそこそ去り行くスカーピン
慣れねぇ事はするべきじゃ
ねえって定めの痩せ包丁……トホホ


32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 13:49:20.58 ID:XTHtIl9hO
( ∀゚キ;)「キシシ……とてつもなくキツかったが、これも策だ」

( ∀゚キ)「上手くいったようぜぇ」

( ∀゚キ)「門番の野郎、かなり引いてたようだな……」

( ∀゚キ)「上手いこと『カッコ悪く』伝えてくれよ……キシシ」

まっとう普通に挑戦状
送りつけずにスカーピン
恥かきながらの挑戦は
なんやら策のようでして……

照れ隠しじゃねえんでござんすかねぇ?ねぇww?


33 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 14:05:12.23 ID:XTHtIl9hO
その晩

('e')「昼にチンドン屋みたいな痩せ包丁が来まして」

('e')「……って訳でして。キメェやらウゼェやらでもう……」

( ・∀ミ)「その痩せ包丁は、ハインド・スタンと名乗ったのだな?」

('e')「はい。旗差し物まで担いでいました」

( ・∀ミ)「ハインドは有名な戦士だ。どうせ名を語る偽物だろう」

('e')「でしょうね。おそらくは」

( ・∀ミ)「放っておきなさい。手柄にならない偽物などにかまってられん」

('e')「はい。……しかし旗の模様は可愛かったな……ウィンクしたニャンコ。」


34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 14:12:53.54 ID:XTHtIl9hO
(#・∀ミ)「ウィンクした猫……だと?」

('e')「はい。可愛い感じでデフォルメした絵でした」

(#・∀ミ)「……おのれ……おのれえええええ!!」

(;'e')「モ、モララー様!?どういたしましたか?」

(#・∀ミ)「ハインドめ、私をコケにするか……!」

(;'e')「モララー様?」

(#・∀ミ)「君が昼に会ったのは、どうやら本物のハインド・スタンのようだ」

(;'e')「そうだとして、なぜそうまでお怒りに?」


35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 14:23:03.12 ID:XTHtIl9hO
(#・∀ミ)「君は知らなくていいんだよ!そんなことは!」

(;'e')「は、はい」

(#・∀ミ)「ハインド!殺す、殺す、殺す、コロス」

(;'e')「……」

(#・∀ミ)「君、君はハインドをみて、チンドン屋のようだと思ったんだよね?」

(*'e')「は、はい!更に、まるっきり空気の読めない、阿呆かと」

(#・∀ミ)「君も許せんな……」

(;'e')「えっ?」


36 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 14:38:25.17 ID:XTHtIl9hO
痩せ包丁が仕掛けたる
罠に踏み込む銀将モララー
ハマる深みは底なしの
闇か汚泥の落とし穴

つまる所はこういう話

(#・∀ミ)「奴はね、私の銀将の鎧をみて、チンドン屋だと嘲ったのだよ」

(#・∀ミ)「しかも、一騎討ちの時に酒を吹き掛け、騙し打ちで私の左目を潰してくれた」

(#・∀ミ)「ウィンクした猫は私を指す。チンドン屋のような姿は私を指す。前時代的な名乗りは、私を指す」

(#・∀ミ)「君はつまり、私を笑ったのと同じなんだよ!」

(;'e')「そ、そのような積もりでは!」

(#・∀ミ)「不敬の罪なんだからな!斬らねばならないんだからな!」


37 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 14:48:08.16 ID:Ubw2QcJEO
ようです着けなかった理由はあえて問うまい
きっと奇特な理由なんだろう


38 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/10/22(土) 14:49:10.81 ID:XTHtIl9hO
スカーピンの得意な手
卑怯卑劣な当て擦り
嫌味満点カラムー○ョ
モララー頭に血が上り
怒り矛先向け違い
唸る短槍、稲妻槍

一言発する暇もなく
騎士の見習い門番は
オデンの具材の一品の
憐れ田楽、新メニュー

ドシュッ!

(;'e')「グェッ!」

ドサリ

(#・∀ミ)「ハインド……またもコケにしてくれたな……」

(#・∀ミ)「よかろう。相手になってやる。今度こそ殺してやる」



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